3世代家族のイラスト

工事前

  • 1周辺住民への説明

    周辺の住民に対しては、工事によって何らかの影響を与える可能性があるので、工事を開始する前に説明を行い、工事について了承を得ておくことが必要です。特に敷地が隣接する場合など、隣地の住民に協力していただけなければ安全に工事を行うことができないこともあります。事前に了承を得ておくことが大切です。
    (周辺の住民に工事の了承を得ることは、基本的には工事発注者の責任です。)

    ※周辺住民への説明は通常、工事受注者があいさつ用の書面を準備したり、同行して実施したりサポートしてくれます。工事受注者がサービスとして単独で周辺へのあいさつ(説明)を行う場合もありますが、周辺住民への説明は工事受注者と一緒に行うと良いでしょう。

  • 2塗装色の決定

    工事を始めると途中で色を変更することはできません。塗装工事が完了した建物とは10年以上付き合うことになるので、塗装する色を決めることは大切なことです。

    塗装色は塗装する部位ごとに使用する塗料の塗料メーカーが発行する色見本から色番号を特定して決めます。決めた内容は、工事受注者にお願いして、書面にして提出してもらいます。「今と同じ色にして欲しい」「付属部分の色はおませする」などと色の決定を工事受注者に依頼する場合は、工事が完了した後で「思った色が違っている」などは言えないことを念頭に依頼します。この場合でも、工事前に塗装色を示した書面を工事受注者に依頼して提出してもらいます。

  • 3工事環境の整備

    工事発注者は工事を安全に行うことができるよう、工事場所の環境を整えなければなりません。
    具体的には、建物周辺のものを移動したり、整理したりして足場の設置や作業の邪魔にならないようにします。敷地に自動車などを止めている場合は、作業の邪魔にならないかを工事受注者と相談して、作業の邪魔になる場合は工事期間中、別の場所に移動するなどの対策を講じます。

    こうした工事環境を整備するための費用は原則として工事発注者の負担で、工事の見積には含まれていません。工事発注者は事前に工事受注者に相談をして、安全な工事環境を整えます。